- 始めたきっかけは?
- 息子が習っていたので、興味を持ちました。
- 大久保教室を選んだ決め手は?
- 勤務先から近かったことです。
- 実際に通ってみて、いかがですか?
- お稽古はマンツーマンで、それぞれのペースに合わせて教えてくださいます。私の場合はゆっくり学ぶことができて、ありがたいです。
- 始めてからの変化は?
- いろいろな曲を知ることができて、楽しみが増えました。
大久保三味線教室 講師
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)
津軽三味線の独特の音色や、表現の奥深さに魅了され40歳で澤田流津軽三味線の名取となり演奏活動を始める。大久保津軽三味線教室で講師として伝統的な演奏法の普及に取り組みながら津軽三味線をアートとして表現する活動にも取り組み演奏会、コンサート、ライブ、セミナーなど東京、埼玉、千葉、愛知、京都など全国で演奏活動している。一方で高齢者施設での演奏、病院や、学校での演奏もライフワークとして引き受け、100箇所以上の施設で現在も訪問演奏を続けている。
受賞歴
所属・活動
Activity
活動・出演
これまでの主な出演歴
活動の詳細・演奏動画
Interview
澤田 邦風 インタビュー
「三味線は、音で描くアート。」自由に大胆に表現できる津軽三味線の魅力を語る
大久保津軽三味線教室講師の澤田邦風先生は、多彩な演奏活動を通して、三味線の新たな魅力と可能性を発信し続けています。
「三味線は、音で描くアート。」そう語る邦風先生は、伝統を大切にしながらも、一人ひとりが自由に表現できる音楽として、津軽三味線と向き合っています。
20年以上にわたる三味線との歩み、演奏家としての表現へのこだわり、そして生徒それぞれの個性を尊重しながら可能性を引き出していく指導への思いについてお話を伺いました。
心を動かした三味線の音、きっかけは「夢の祭り」という1本の映画から。
津軽三味線を始めたきっかけは何ですか?
きっかけは、津軽三味線をテーマにした映画を観たことでした。そこで初めて耳にした繊細な音色と力強い演奏に強く心を惹かれ、その響きがしばらく頭の中から離れませんでした。津軽三味線の音には、四季の移ろいや、花鳥風月といった日本ならではの美意識が感じられます。時には風のようにやわらかく、時には吹雪のように激しく、その豊かな表現力や音色に大きな魅力を感じました。自然の情景や人の感情を表現できる楽器であることに惹かれ、「自分もこの音を奏でてみたい」という思いが強くなり、津軽三味線の世界に足を踏み入れました。
学生時代に何か楽器演奏をしていましたか?
学生時代は楽器ではなく、絵を描くことに夢中でした。自分の思い描く世界を白いキャンバスにどう表現するか、そのことばかり考えていたように思います。絵を描く前には、よく音楽を聴きながらイメージを膨らませていました。そのためジャンルを問わずさまざまな音楽に親しみ、三味線の音色を聴くことも好きでした。ただ、当時はあくまで聴く専門で、自分で楽器を演奏してみたいと思ったことはほとんどありませんでした。
そんな中、大人になってから不思議と津軽三味線だけは「どうしても弾いてみたい」という気持ちが湧いてきたのです。繊細さと力強さを併せ持ち、さまざまな色や表情を見せてくれるその音色に、強く惹かれていたのだと思います。
もともと絵を描くことが好きだった私にとって、津軽三味線の演奏は絵画表現とどこか共通するものがありました。音を一つひとつ重ねながら情景や感情を描き出していく――まるでキャンバスに絵を描くように、三味線の音で自由に表現してみたいと思ったことが、演奏を始める大きなきっかけになりました。
はじめて間近で聞いた、音色の美しさと表現力。アートとして感じた三味線の音の素晴らしさ。
大久保津軽三味線教室を選んだ理由は?
津軽三味線の演奏には、絵画表現とどこか共通するものを感じていました。音を一つひとつ重ねながら、まるでキャンバスに絵を描くように情景や感情を表現していく。その自由で創造的な世界に強く惹かれ、津軽三味線について調べる中で大久保津軽三味線教室のホームページにたどり着きました。初心者にも丁寧に指導してくれる教室であることが伝わってきて、「ここなら安心して始められそうだ」と感じました。
とはいえ、まったくの未経験だったので、少し緊張しながら体験レッスンを申し込んだことを今でも覚えています。体験レッスンで、澤田勝邦先生の演奏を間近で聴く機会がありました。その演奏は、私が思い描いていた津軽三味線の魅力そのものでした。
伝統を大切にしながらも、自由で即興性に富み、まるで一枚の絵を描くように音で情景を表現していく姿に深く感動しました。もともと絵を描くことが好きだった私にとって、その演奏はまさに「音のアート」と感じられ、「こんなふうに演奏してみたい」と強く思ったことが、この教室を選ぶ決め手になりました。
好きな津軽三味線奏者は?またその理由を教えてください
まず一人目は、澤田勝邦先生です。音の重み、力強さ、そして温かさがあります。それでいて表現はとても自由で、一音一音に深い説得力を感じます。特に即興演奏で生み出される表現力や、音色に対する飽くなき探究心にはいつも刺激を受けています。
もう一人尊敬しているのが、ロンドンを拠点に津軽三味線奏者として活躍されている 一川響 さんです。海外という環境の中で、津軽三味線の魅力を発信しながら数多くのオリジナル楽曲を生み出し続けていることに感銘を受けています。また、演奏活動だけでなく後進の育成にも力を注ぎ、多くのお弟子さんを育てていらっしゃる点も素晴らしいと思います。
お二人に共通しているのは、津軽三味線を単なる伝統芸能として受け継ぐだけではなく、それぞれの感性や創造性によって新しい表現へと発展させていることです。その姿勢に大きな尊敬の念を抱いています。
普段どのような演奏活動をしていますか?
津軽三味線のライブやコンサートをはじめ、セミナー、和文化体験イベント、企業イベント、カフェコンサートなど、さまざまな場所で演奏活動を行っています。また、異なる分野のアーティストとの交流も多く、書家や華道家の方々とのコラボレーションパフォーマンスや、版画家などの作家との共演にも積極的に取り組んでいます。
最近では演劇作品とのコラボレーションにも参加し、舞台芸術の中で津軽三味線の新たな表現に挑戦する機会をいただきました。私自身、津軽三味線は単独の音楽表現にとどまらず、さまざまな芸術と融合することで新しい魅力を生み出せると考えています。そのため、ジャンルを越えた表現活動には特に大きな魅力を感じています。
また、ライフワークの一つとして、高齢者施設や病院、学校などでの演奏活動も続けています。演奏を通じて多くの方々と交流し、音楽の楽しさや和楽器の魅力を届けられることに大きな喜びを感じています。
沢山の出演歴がありますが、失敗談などがあればお聞かせください。
思わず自分でも笑ってしまうようなハプニングはよくあります。
背負うタイプの三味線ケースを使い始めた頃、自分の三味線を背負っているにもかかわらず、「あれ? 三味線がない!」と慌ててあちこち探し回ったことがありました(笑)。遠くから見ていた仲間は最初から気づいていたそうで、探している間ずっと笑われていました。
また、コロナ禍ではマスクを着けたままステージで演奏する機会がよくありました。ある時、マスクを着けていることをすっかり忘れて、調子笛をマスクの上からそのまま吹こうとしてしまったこともあります(笑)。今ではどちらも笑い話ですが、そんなハプニングもステージにまつわる思い出の一つになっています。
一瞬一瞬、一音一音の大切さ、「一期一会」の精神に気づいた2つの舞台。
記憶に残る印象的な演奏はありますか?
これまでさまざまな場所で演奏してきましたが、特に印象に残っている演奏は、盲学校で演奏させていただいた時のことです。目の不自由なお子さんたちの前で演奏したのですが、三味線の音に全神経を集中させて耳を傾けてくれていることが伝わってきました。その姿に触れた時、「一音一音をもっと丁寧に、もっと心を込めて届けなければならない」と強く感じました。音そのものが持つ力や責任を改めて実感し、とても気を引き締めて演奏したことを覚えています。
演奏を終えた後、一人の子どもが「お礼に演奏します」と、その場にあったエレクトーンで即興演奏を聴かせてくれました。その演奏が本当に素晴らしく、一音一音に込められた気持ちが伝わってきて、心の奥深くまで響きました。その時、「一音一音に心を込めるとはこういうことなんだ」「音色とは、技術だけではなく、その人の心が表れるものなんだ」と、改めて気づかされました。演奏を届けるつもりで伺ったのですが、逆に子どもたちから大切なことを教えていただきました。演奏者としても、一人の人間としても、今でも忘れることのできない貴重な経験です。
演奏を続けるモチベーションを教えてください。また上達するコツも教えてください
演奏することで「誰かが喜んでくれる顔」を具体的に想像することがモチベーションアップにつながると思います。上達することが、自分自身のためだけではなく、「誰かが喜んでくれること」につながっていると感じると、結果として技術の向上にもつながっていくように思います。
私も当初は、自分のために三味線を弾いていたのですが、ある時期から「自分のため」ではなく、「誰か」のためにという意識へと変わっていきました。すると不思議なことに、自分のためだけでは続かなかった努力が自然と続くようになりました。
上達のコツは「誰に」伝えたいのか、に加えて「この演奏で誰かに何を届けたいのか」を考えることかもしれません。聴いてくださる方の存在を意識することで、練習の質も演奏への向き合い方も大きく変わります。
三味線は一人で弾く楽器ですが、その音は必ず誰かに届いています。だからこそ、自分のためだけでなく、誰かの喜びや笑顔を思い描きながら演奏することが、長く続けるためのモチベーションであり、上達への近道でもあると感じています。
お稽古は音を一緒に形にしていく気持ちで。理想の絵を描くイメージで。
普段のお弟子さんとのやりとりや、お稽古の様子はどんな感じですか?
生徒さんはいろんな方がいらっしゃいます。長く継続して稽古を続けている方や、名取になられた方、リモートでお稽古を続けている方もいらっしゃいます。三味線を習い続ける目的や、最終的に目指すゴールは人それぞれ異なりますが、皆さんの中にはそれぞれの「理想の演奏」や「なりたい自分の姿」があります。
そのイメージを、日々の演奏や言葉の中から丁寧にくみ取りながら向き合うことを大切にしています。私は、その方が思い描いている音のイメージを一緒に形にしていくような気持ちで指導しています。いわば、生徒さんが音で一枚の絵を描いていくのを隣でお手伝いしているような感覚です。
その過程の中で、「こう表現したい」という思いが少しずつ音になっていく瞬間があります。その変化に立ち会えることはとても嬉しく、時には一緒に同じ絵を描いているような感覚になり、こちらもワクワクする時間です。
教え方の方針や、大切にしていることなどありましたら教えてください。
指導の中で大切にしているのは「自分の奏でる音に愛情を持ってもらうこと」です。よく生徒さんから、「自分の演奏は恥ずかしくて聴けない」「録画を見るのがつらい」といった声を聞きます。実は私自身も、以前は同じように感じていました。しかし、自分の出した音には責任と向き合う姿勢、そして愛情を持つことがとても大切だと思っています。そのためにお伝えしているのが、「必ず自分の演奏を録音・録画して、少なくとも3回聴く」という方法です。
1回目は、緊張やドキドキの中でそのまま受け止める。
2回目は、少し距離を置いて冷静に愛情を持って聴く。
3回目は、改善点や次につなげるポイントを見つける。
この3段階で聴くことで、自分の音を客観的に見つめる力が育ち、同時に「ここをもっと良くしていこう」という前向きな意識が生まれていきます。一度の演奏が終わっても、見直しの中で「もう一度舞台に立つような感覚」を3回分経験しているように感じます。
その積み重ねが、次の演奏への気づきや成長につながっていくと感じています。どうしても聴きたくない時もありますが(笑)頑張って聴くことが大切です。
Voice
生徒さんの声
澤田 邦風が担当する生徒さんに伺いました。
※ 掲載はご本人の許可をいただいたうえで、内容を変えずに読みやすく整えています。
津軽三味線を始めてみませんか?
まずは体験レッスンで、教室の雰囲気をお確かめください。無理な勧誘は一切ありません。
※無理な入会勧誘や楽器の販売などは一切ございません。